
「はり・きゅう」質問箱 その9
上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)(テニス肘(ひじ))
| 今回は「テニス肘」と呼ばれる障害についてお話しましょう。えっ!?テニスする人だけがなる病気?名前だけ聞けばそう思ってしまうかもしれません。正確には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれる疾患で、ラケットを使用するスポーツではポピュラーなスポーツ障害ですが、日常生活でも起こりうる疾患です。 | ![]() |
| □ 上腕骨外側上顆炎とは? 「肘関節外側の痛みを主に訴える疾患」とされ、肘の外側から前腕の外側にかけての痛みが起こる疾患です。起こりやすい年齢は30歳代後半から50歳代に多く、10歳代、20歳代の若い人では起こりにくいこともわかっています。 | □ なぜテニス肘と呼ばれるの? 調査によって差はありますが、テニスをする人の30〜50%に上腕骨外側上顆炎と考えられる肘外側の痛みを経験したことがあるということがわかっています。テニスをする人に多い病気なので「テニス肘」という別名で呼ばれているのです。 |
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□ 具体的にどこに異常があるの? 上腕骨の外側から起こる手の関節・指を伸ばす筋肉群(左図)が障害されるために起こると考えられています。特に短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)と呼ばれる筋肉の腱が痛みやすい場所になります。この短橈側手根伸筋の肘側の腱は幅10mm、厚さ1mmと平べったい構造をしています。ここに繰り返し力が加わり、炎症や腱が傷つくことで痛みが起こると考えられています。 |
| だから、手の関節を伸ばすような動きが繰り返されると、テニスをしていなくても「テニス肘」と同様の状態になってしまう可能性があります。コックさんや大工さんのように物をつかんで移動する作業、長時間のパソコンのマウス操作なども原因となる可能性があります。 スポーツでは、テニスやバドミントン(特にバックハンド)などでこの疾患を起こす可能性が高く、ラケットの重さや、ガットの張り具合、フォームの問題が原因とされています。 |
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□ 鍼灸治療はどうするの? 一般的には、痛みの強い場所に直接鍼を行って、痛みをとります。また、手首を伸ばす筋肉の緊張を緩和することも大切です。左図のようなツボに鍼灸治療を行います。 |
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| □ 注意することは? 「痛むということは、その場所を休ませたいという体のサインです。自分にあった練習量を考えましょう。痛みがあるときは肘の痛みを引き起こすような運動や動きをしないことも大切です。また、手首を伸ばす筋肉のストレッチも、症状改善の助けになると考えられています。 《前腕伸筋群のストレッチの一例》 @手の甲を上に向け肘を伸ばし肩の高さまで右腕を前に伸ばします。 A左手を右手の指先にそえ、押し下げます。 BAの状態を30秒保ちます。 C左手も同じように行いましょう。 ※ストレッチはくれぐれも痛みのない範囲で行いましょう。 |